SEISA DOHTO UNIVERSITY

美術学部 デザイン学科

2024.05.07 フィレンツェ通信 2
美術学部 デザイン学科

フィレンツェ通信 22024/05/02 (木) 着信

現在、フィレンツェに留学中の杉山花菜さん(本年3月、本学デザイン学科卒業、第24回フィレンツェ賞展でフィレンツェ賞受賞)より、第2信がありましたのでご紹介します。

フィレンツェは藤の季節からすっかりバラの季節へと変わり、晴れると30度近くまで気温が上がる日も増えてきました。日本と違い夏に向けて乾燥していく気候なので日本のジメッとした暑さとはまた違う感覚がして驚きの毎日です。

さて、ヨーロッパでは美術館以外でもたくさんの美術品が街中で無料で見られます。そのほとんどが教会にあります。フィレンツェ市内を歩き回り教会を巡るのが最近の楽しみです。

聖フレディアーノ教会の天井画

祭壇画は勿論、フレスコ画も数多く残されていて質素な外見の教会であっても、中に入ると見事な天井のフレスコ画に息を飲むことが多いです。

また観光客に溢れる騒々しい街中であっても、教会の中は静かで穏やかな時が流れています。歩き疲れた足を休めながらじっくりと美しい天井を眺めていると、空間を含めたこの神聖さを現地の人々が大切していることが感じられます。






フレスコ画

天気のいい日には庭園なども巡ります。 ミケランジェロ広場からすぐ近くの小高い丘に広がるバルディーニ庭園からは、空気も乾燥していたおかげでフィレンツェの向こうの山に建つ建物までハッキリと見ることが出来ました。湿気の多い日本では、冬ならともかく春先にここまで景色を見通せることはなかなか無いでしょう。

フィレンツェに到着してから色が鮮やかにハッキリと見え、なるほど所変わればここまで色の見え方が変わるのかと面白く感じスケッチの色味が変わってきています。








バルディーニ庭園から

フィレンツェに到着してから1カ月、時折日本のご飯(北海道の魚介やパンの美味しさを思い出しつつ)や利便性を恋しく思いながらも、拙い私のイタリア語にもきちんと対応してくれる現地の方々の優しさに助けられて充実した学びが続いています。



あと2ヵ月、そろそろフィレンツェの外へと足を伸ばしていこうと思います。





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